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当家ではすでに250年来ワインが作られてきましたが、 今日のように特徴をもったワイン蔵に発達してきたのは1960年代後半になってからのことです。 以来、私どもは当時2ヘクタールだったブドウ畑を13,5ヘクタールにまで拡張してまいりました。 今ではその4分の3の面積にリースリング種のブドウが栽培されています。


浮き沈みの激しいワインの歴史の中で、この地方の傾斜のきついブドウ畑はすでに19世紀初頭に最高の評価を得ていた時代がありました。
ゲーテも賞賛の言葉を残しています。 『社交界で特に誉れの高いこの地方のワインがあるそうだ。モンツィンガーと呼ばれている。 軽い口当たりで心地よく飲めるので、うっかり飲みすぎてしまって頭に血が上ってしまうらしい。 あまりにうまそうに勧められたので味わってみないわけにはいかなくなった』
かつてのこのような評価を今につなげようと、私たちはモンツィンゲンの心臓部にあたる急勾配の畑に特に力を入れています。
ここ10年の間に急勾配の斜面にある最高の地区のブドウ栽培面積を3倍に増やすことに成功しました。 これがさらなる品質改善の基盤となるのです。そして期待された通り、ワイン蔵エムリッヒ・シェーンレーバーは大きく前進を遂げました。私たちのワインに注目が集まるにつれ、ドイツ優良ワイン蔵連盟 (VDP)への加盟が認められたのもそのひとつです。
VDP内部で行われたブドウ畑の等級認定では、モンツィングの二つの区域『フリューリングスプレッツヒェン( 春の小さな広場)』と『ハーレンベルク』が認定を受けました。2つとも『グローセ・ラーゲン(フランスでいう『グラン・クリュ』に相当)』 の指定を受けています。 その評価の際にもっとも重要な基準となるのは
− この認定一覧に記載されていない畑で生産されたワインには畑の名称をつけない。そのようなワインにはGutswein(蔵ワイン)または Ortswein(地元ワイン)と表記する。
− 畑の名称が明記されるのはリースリング種のワインに限る。なぜなら、この品種は他のぶどうに比べて畑の立地条件により強い 影響を受けるからである。
− より高いぶどうの成熟度と収量の明確な抑制、手摘みに限る
− 連盟独自のブラインド・テイスティングによる評価



夜明けの日の光が差すと同時に雪が解けるような場所、鷲や鷹があたかも重力がないかのように空を滑空している所は、谷から昇ってくる温かい上昇気流が一番強い所なのです。 このような場所にある片岩を含んだ斜面は乾燥しやすく、そこに育つブドウは通常よりもかなり小粒になりますが、その分だけ香り豊かなものになるのです。 このような条件下では当然ながら収穫量が限られています。
余談ですが、このことは1834年にワイン専門家ヨハン・フィリップ・ブロナーが出版した 『ラインヘッセン、ナーエの谷、モーゼルの谷地方のワイン製造』に記されている内容とも一致しています。 『どうやらモンツィングの畑の土壌が痩せていることがそのワインの名声を支えているようだ。その評判のおかげで価格も高く、ナーエ地方の最高のワインに属するものである。』
ブドウが十分に成熟するまで待った上で多くの場合粒の選別をしながら手摘みにより行われる収穫とブドウをいためない圧搾、低温での発酵、悪影響を根源からたつことを目指した慎重なワインの熟成、こういったことが独特で繊細なブケ−のある、それぞれのブドウの品種ならではの快活でフルーティーな味わいを私たちのワインに与えるのです。畑とブドウの持つ力をできるだけ最高の形でボトルに詰めたいというのが私たちの最大の目標です。
皆さんからいただいた大きな反響によれば、どうやら私たちはこの目標にだんだんと近づいているようです。